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zoom RSS 台湾の漫画翻訳のクオリティーの高さ

<<   作成日時 : 2006/03/13 18:30   >>

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台湾で「魔法先生ネギま!」の中国語訳をされている方のブログを見つけました。ネギま!ファンの方ならあるいはご存じの方も多いかもしれませんね。柳生十兵衛さん という方で、まったくもってネイティブレベルの日本語でブログをつけてみえますので、台湾在住の日本人だとばかり思っておりましたが、記事の内容からそうではないと気づき、その驚異的な語学力に驚嘆致しました。
「ネギま!」に対する愛情は並々ならぬものがあるようで、ネギま!関係の更新レポは非常に詳細、大麻帆良祭にはわざわざ日本までいらっしゃったようです。

私が驚いたのは、翻訳で疑義があると、原作者の赤松健氏に直接問い合わせをすることすらあるということです。(例えばネギま!126時間目の記事を参照) これぞまさにプロ魂。

翻訳って、本当に面倒なんですよ。私も一度小説の翻訳を頼まれたことがあるのですが、どこまで行っても全然自信が持てない。私の場合は歴史小説(抗日戦争)のことでしたから、調べれば背景はわかる。これがファンタジーのような、作者が完全に世界を構築するようなものだと、確かに究極的には作者に訊くしかないですよね。しかも週刊誌で連載が続いているとなったら、ほとんど無間地獄のようです。まったく敬服いたします・

このような方が、日本のACG文化(ゲーム攻略本なども手がけておられるようです)に携わっておられることは、非常に幸運と言わざるを得ません。こういう方の情熱があればこそ、日本文化の重要なコンテンツである漫画が高いクオリティを保ったまま海外の方に受け入れていただけるのです。

 今年の一月、出張のついでに台湾のアキバと呼ばれる光華商場に行きました。そこで売られる日本のマンガ、アニメ(ついでにアダルトDVDも相当数ありました(^_^;))の量、そしてそれをうれしそうに買っていく台湾の方々、 また、キティやモモ(ポスペ)を大事に使っている台湾のある女子校の日本語クラスの子たち・・・その様子を見て「何かこの人たちのために自分ができることはないか」と心底思いました。 

 かつて周辺諸国を軍靴で蹂躙したという、重い十字架を背負っている日本。「一生この十字架を背負う運命なんだよな」と中国や台湾に行くたびにブルーになる私にとって、日本発のポップカルチャーを楽しみにしてくれている人たちの存在はそれだけで「感謝」なのです。もちろんそれで過去が免責になるなんて思っていませんが、アニメ・マンガといったファンタジーが未来志向の東アジア関係の構築の力強い橋梁になってくれるのではないか、と期待しています。これをいうと、サブカルチャーをナショナリズムの道具にするな、と怒られそうですが、私の見つめる地平は、究極的には偏狭なナショナリズムを突き崩した、国境・民族を越えた「萌え」の共有 ここにあります。 (きっとアフォだと思われてるな・・・)
 私が最初に台湾を訪れたのは1992年、台湾政府が主催する大学生訪問団でした。まあ、政治的な意味合いの強いものではありましたが、レセプションでの「台湾と日本の関係は、いわば片思いでして、台湾の人は日本のことをよく知っているのに、日本の人は台湾のことを知らない。台湾を好きになるかどうかはともかくとして、まずは台湾を知る日本人が増えることが私の願いです」というある台湾の高官の発言が印象に残りました。

 さしあたって私ができることは、台湾や中国でもこんなに日本のマンガ・アニメを好きになってくれている人がいるんだよ ということを定期的に伝えていくことかな。と思っています。幸いFrontierはアキバの「三月兎」で入手できますので(輸入やめないでね)時々レポをあげようと思います。


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国境・民族を越えた「萌え」の共有
偏狭なナショナリズムを突き崩した、国境・民族を越えた「萌え」の共有 http://jianjian.at.webry.info/200603/article_3.html ...続きを見る
物語三昧
2006/03/15 00:33

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは、こちらでははじめまして。
わざわざ記事にしてくださり、本当に光栄です!

翻訳が疑義に出くわすと、出来る限り解明する、これは翻訳家として当たり前のことだと思います。私たち翻訳家があやふやなままで翻訳すると、読者たちには正確な意味が分からなくなるので...

TKさんはちょくちゃくと台湾に来ているようですね。次回もし台湾に来ることになりましたら、是非ご連絡ください!

また、TKさんのブログのリンクをうちのブログに貼りたいのですが、よろしいでしょうか?

これからも、共に翻訳家として頑張りましょう!
柳生十兵衛
2006/03/14 03:05
柳生十兵衛さま
 コメントありがとうございます。私は「翻訳家」と呼べるほどのものではありませんが(^_^;)がんばります。
>次回もし台湾に来ることになりましたら、是>非ご連絡ください!
わー うれしいです。是非是非。あとリンクも大変うれしいです。
これからもよろしくお願いします
ちぇんちぇん@管理人
2006/03/14 18:11
物語三昧さんのコメントに貼られたリンクから
来ました。
http://ameblo.jp/petronius/entry-10010133636.html
>>偏狭なナショナリズムを突き崩した、国境・民族を越えた「萌え」の共有

全く同感です。ウルウル、、、、
萌えの方向については個人個様的愛好ですが
私も漫画は世界の共通語であって欲しいと
信じる者の一人です。
taleme
2006/03/14 22:12
talemeさん
 はじめまして。コメントありがとうございます。また物語三昧さんのブログをご紹介いただき重ねて御礼申し上げます。
 おっしゃるとおり「萌え」の方向を一義に決める必要はまるでないのですが、マンガを媒体にして気持ちの共有ができればいいな とおもっています。
 またお時間がありましたらお立ち寄りくださいm(_ _)m
ちぇんちぇん@管理人
2006/03/14 23:59
萌えかどうかは、ともかく、やはり何かをすきとか言う小さな生活世界の共有・堆積こそが、戦争や民族などの大きな物語を超える可能性に近づくのではないかな、と日々考えております。やっぱ、ねぎまが好きな外国の方は、それだけでも、朋友ですからね(笑)
ペトロニウス
2006/03/23 13:02
ペトロニウスさま
 ようこそお越し下さいました。m(_ _)mコメントありがとうございます。「萌え」はまあ、半分ネタとしましても(^_^;) 「小さな生活世界の共有・堆積」という表現はとてもわかりやすく、かつ正鵠を射ていると思います。他者との関係は、差異があることが前提となりますが、そのなかで共有しうる志向を取りかかりとして、相手を認め合うことができるとわたしも思います。

>「ねぎまが好きな外国の方は、それだけで
>も、朋友ですからね(笑)」

激しく同意!

ちぇんちぇん@管理人
2006/03/24 01:38

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