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zoom RSS アニソン地位向上運動(?)についての私見

<<   作成日時 : 2005/12/19 17:36   >>

ガッツ(がんばれ!) ブログ気持玉 1 / トラックバック 2 / コメント 6

 最初に、私にコメントくださったsarunahitoさんがブログ閉鎖宣言をしてしまい、メッセージが届かなくなってしまいました。遅筆によってタイミングを逸してしまいました。残念なことです。 

先に書きました「水樹奈々ちゃん いけー ハッピー☆マテリアルのリベンジだっ!」の記事につきましてsarunahitoさんと、万年青さんから貴重なご意見をいただきました。概略は載せますが、誤解があるといけないので、まずはこのお二方のご意見をお読みになってから拙文を読み進めて頂ければと思います。
 sarunahitoさんの論旨は、大略以下の通りかと思います。
1)件のハピマテ運動は、純粋なアニソン地位向上の運動というよりチャート1位を取れる可能性があるアニソンを利用して、自分達の〜アニメファンの地位向上を目指す運動という性格が強かった。
2)しかもその手法が往々にして他者を攻撃するという手法が取られていた。
3)それゆえに、アニメファン以外の人たちの共感を得るような運動とはほど遠いものとなってしまった。
4)アニソンを、そしてアニメを…あたかもアニメファンのモノのように扱う限り、一般層との溝は埋まらない。アニメ発のよい楽曲は、アニメ・声優という枠を越えて純粋に楽曲として応援すべきである。
5)ミュージックステーションにおけるアニソンの扱いは、単純にスポンサーの意向であって、それに目くじらを立てても仕方のないことである。
 
また、sarunahitoさんと私の記事に基づいて書いて頂いた万年青さんの大略は
1)オリコンのランキングなど何も価値がない。むしろ、ハイジのように、作品とともに世代を超えて歌い継がれるこそがアニソンのよさである。現にそういう作品はいくらでもある。
2)慌てずともアニソンシンガーや声優の地位は確実に向上している。
3)アニメそのものがオタクと呼ばれるコア層に向けられている作品が多すぎることと、アニメの主題歌として一般には認識されていないタイアップ曲が多いことの方がむしろ問題である。

 お二方の見解は斯界についての深い造詣と愛情に基づくものであり、これに対して反論を述べる余地はありません。特にsarunahitoさんの「他者への攻撃を伴う運動に何ら生産性はない」「アニソンをアニメファンのもののように扱う限り、一般層との溝は埋まらない。」という見解、万年青さんの「アニメそのものがオタクと呼ばれるコア層に向けられている作品が多すぎることと、アニメの主題歌として一般には認識されていないタイアップ曲が多いことの方がむしろ問題である。」という見解は炯眼と言うべきでありましょう。
 お二方の文章を拝読して、私自身、向上させたい「アニソン」とは何かということについて混乱があったことを認識しました。アニメ界を主たる活動場所としていない人が歌う歌は対象外です。わかりやすく言えば声優やアニソンを中心に歌う歌手以外の歌はとりあえず除外されます。境界が曖昧な部分もありますが、例えばマジンガーZは対象に入り、キャッツアイは対象から外れるという具合です。 逆にアニメと関係なくても上記の人が歌う歌は対象に入ります。つまり、私が地位を向上させたい対象は厳密にはアニソンではなく「声優やアニソンを中心に歌う歌手の歌う歌」ということになります。ただ、キャッツアイのような、アニメのために作られた作品の場合、どの程度作品とひも付けされているか(つまり、それがアニメの主題歌であるということがどの程度喧伝されているか)は、アニソンの地位向上と関連があると見なします。

 アニソン地位向上運動には、主に二つの視点があると思います。一つは、日本経済におけるACG(アニメ・コミック・ゲーム)市場の影響力の大きさをきちんと認識してほしいという点、二つめにはアニメ作品及びそれに従事する人(アニソンの場合は声優・アニソンシンガー)を世間に認知してもらいたいという点です。くだんの「ハッピー☆マテリアル」運動は、スローガンを見る限りでは後者で、アニソンを正当に評価させるために、客観的指標であるオリコンランキングで上位に挙げるということでした。ただ、sarunahitoさんは、これについて「アニメファンが、自分たちの地位向上のために、ランキング1位をとれそうなものを選んで運動を起こした。」という見方をされています。換言すれば、自分たちの市場での力を誇示することによって自らの地位向上を図ったということになります。
 水樹奈々さんがオリコンデイリーランキングの上位に来たときに、私は「ハッピー☆マテリアルのリベンジ」と言ってしまい、sarunahitoさんより「そういう言い方は避けるべきだ」とのご指摘を受けたわけですが、ざっと検索をかけた中からは、いわゆる「VIPPER」と呼ばれる人々が、「ハッピー☆マテリアル」の時のような「祭り」を呼びかけた様子は見受けられませんでした。極端に言えば私だけが暴走したわけですが、今回「祭り」にならなかったということは、裏を返せば先述のsarunahitoさんの見解が正鵠を射ていることの証左とも言えます。本気でアニソンの地位向上を目指すという信念に基づいての運動であれば、当然継続性があってしかるべきなのに、それがなかったということは、件の運動が勢いに任せての一過性のものであったことを図らずも露呈していると思うからです。
 では、私はなぜその向上を目指すのでしょうか。それは声優プロパーが、その活躍と実力にふさわしい扱いを受けていないと考えるからです。例えばディズニー作品の主役級の吹き替えが(昔は知りませんが)、ほとんど声優プロパー以外から起用されていることからもそれがわかります。商業的に有名人を起用した方が売れるからという意見もありましょうが、ディズニー作品ならば、あえて「有名人」を起用しなくても一定のセールスを得られるはずでしょう。また、「ハウルの動く城」にしても、天才 木村拓哉はさすがでしたが、ソフィーがなぜ倍賞千恵子さんでなくてはならないのか、私にはさっぱり理解できません。「雪の女王」では、相変わらず声優以外の人のみ劇中にテロップが出るありさま。
 私が恐れる最悪のシナリオは、大人も対象にするアニメ=いわゆる「有名人」、子供向きアニメ・コアなファン向けのアニメ=声優プロパーといった棲み分けが出来てしまうことです。これでは声優が一般に認知されることなく、いわゆる「オタク」の世界で完結する存在になってしまいます。
 日本のアニメ文化を国家戦略と位置づけてその発展を促進するという構想があるなか、もし上述のような「棲み分け」が出来てしまうと、たとえアニメの地位が向上しても声優プロパーの地位は低いままという奇妙な現象ができあがってしまいます。私は、歴代の声優達はアニメ界を長年に亘って支えてきたと考えております。そうした功労者達が顕彰されることなく、果実だけがいわゆる「有名人」に持って行かれる、これが文化発展の正しいあり方といえるのでしょうか。
 声優が歌手や俳優と同列に扱われるためには、最終的には、好きな歌手・俳優を語るレベルで好きな声優を語れるようになること。つまり「好きな歌手は誰?」という問いと「好きな声優は誰?」が、同じくらい自然な問いとして成立するようになると言うことです。ただ、いきなりアニメ作品(外画でもいいのですが)を観て「××の演技はよかった」となるには時間がかかるでしょうから、その一里塚として、声優の歌う歌がヒットして市中を流れ、多くの人の耳に入るという状況を作り上げるのが、有力な手段になるのではないかと思うのです。「ハッピー☆マテリアル」運動の際、「できればキャラソンでない方がいい」と言ったのは、キャラソンでは声優が面に立たないからです。

「声優が好き」は「歌手が好き」「俳優が好き」と同列であるべきとだと強く思います。「世間一般はそんなこと求めていないから」という見方もあるでしょうが、世間の常識を無批判に受け入れることが、必ずしも正しいことではないはずです。少なくとも、ことさらに声優を芸能界の表舞台から外さないといけない合理的理由は私には見つかりません。

 今回水樹奈々さんがHEI!HEI!HEI!の中で「本業は声優」と言ってくれたのは本当に嬉しく思いました。活躍の場を声優に限定することはないと思いますが、自分の芸の根幹が声優であることは誇りに持ってもらいたいと思っておりましたので、感激を禁じ得ませんでした。

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
>「できればキャラソンでない方がいい」と言ったのは、キャラソンでは声優が面に立たないからです。
この言葉には
「あっ、そうですね。」って
思いました(^。^)
キャラソンだとキャラクターが
目立ってしまいがちですもんね(^。^;)
あと友人から聞いたのですが
友人のアルバイト先のスーパーで
何回か水樹奈々ちゃんの曲や
アニメの曲が流れるそうです!!
流れる度に嬉しいそうです(^。^)
衣織梨
2005/12/19 21:38
衣織梨さま
 長文におつきあい頂き、またコメントありがとうございます。
 アルバイト先でかかるということは、有線でしょうか。不特定多数が聞くメディアから流れると確かに嬉しいですね(^^)
ちぇんちぇん@管理人
2005/12/20 00:53
 時々ネタにされている貴腐人です。自分で貴とつけるのはナンだから取ってみました。
 「ソフィーがなぜ倍賞千恵子さんでなくてはならないのか」について、直接何度か話しているけど世に問うて見たい気もするのでここに書きます。
ソフィーは同じ奥手でも「まだ蕾なだけでこれから花も実もある女の子」の雰囲気ではいけないんだと思うんです。自分にはときめくことも恋も関係ないと落ち着いちゃってる中年女のような子、ひとりで過ごす老後の見通しも堅実に立っちゃってるような子がスタートなんじゃないかな。それがハウルに出会い構ってるうちに恋心にも目覚めるし、今までの生活のおかげで聖母たちのララバイのような包容力も発揮する。終盤に、姿は少女なのに髪だけ白髪という絵柄が続きますよね。あのソフィーのキャラを分かりやすくするためには倍賞千恵子さんなだと思うのですが。
 もちろプロの声優さんでもそれを表現できる方はいらっしゃると思いますが、拓哉を起用することでハウルのキャラを分かりやすくしたのならそれと同じことだと思いませんか。
#この中年女心を理解できないようではロリコンって言われてもしかたないぞ(笑)
有閑腐人
2005/12/25 16:49
コメント
ありがとうございます(^o^)
コメントのお返事を
書いておきましたので
ぜひ見てみてください(^o^)
衣織梨
2005/12/30 01:12
水樹奈々さんの歌はいいですね^^。
私としてもvipperの過度の購買運動は逆に世間の思っているアニソンの価値を下げることだと思いました。「もってけセーラー服」にしても私はいい歌なんて思わない(好きな人ごめんなさい)のにオリコン3位だった時は正直引きました。
最近ではキャラソン(fateのシロウなりアーチャーなり)がオリコン上位に上がったりとかを見ているとvipperの購買運動が行き過ぎると感じたりしています。いい歌はアニソンの有無に関わらず自然とファンが付くものです。アニメがいいからOP、キャラソンをトップにするぞ!という考え方をする人が最近増えたことを悲しく思います。自己顕示欲が強いのがアニメファンだと思われると純粋なファンにとっても害悪にしかなりませんし。
キャリ
2007/08/07 16:53
キャリさま
 訳あって休眠中のブログにもかかわらず、コメントをいただき、誠にありがとうございます。
「もってけセーラー服」は私は1枚だけ買いましたが、まあ、あれは「ネタ」であって広く世間に聞いてもらうようなものでなないのですが・・購買運動については、最近では売る側(レコードレーベルやアニメ関連ショップ)がムーブメントを作ろうとしている印象があるのですが、思い過ごしでしょうか。もし当たっているのならあおっているつもりでメディアにあおられていることになり、これはいい傾向とは言えません。

>自己顕示欲が強いのがアニメファンだと思われると純>粋なファンにとっても害悪にしかなりませんし。

全く同感です。外に向かって開くような自己顕示とはまた違う所がさらに問題だと思っています。

コメントありがとうございました。復活しましたらよろしくお願いしますm(_ _)m

ちぇんちぇん@管理人
2007/08/07 22:03

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